8000系の概要

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京王線とは

京王線とは、東京・新宿〜京王八王子間(37.9km)を結ぶ私鉄路線です。
現在では本線のほか、行楽地高尾山、多摩動物公園、府中競馬場や、
多摩ニュータウン経由橋本までを結ぶ路線となっています。
(この他に線路は繋がっていませんが井の頭線もあります)
ここではこの京王線の8000系を取り上げていますので、詳細は省略します。
詳しくはオフィシャルページをご覧下さいませ。


8000系について

京王線8000系は、1992年3月、京王線のイメージアップと
輸送力増強を目的として製作されたハイグレードな通勤形車両です。
京王線のダイヤの看板である特急に使用されることを主目的とし、
現在でも主力車両として、特急から各停まで幅広く活躍しています。

8000系には、次の3種類のタイプがあります。

1.6両編成
2.4両編成
3.8両編成

1の6両編成と2の4両編成は、通常組み合わせて使用されています。
本サイトでは便宜上、1と2を8000系、3を8020系として区別しています。
これは車両番号に由来しますが、車両の仕様にも若干の違いがあります。


8000系(1・2)

8000系本来の形といえる通常10両編成です。
ただし実際には6両編成と4両編成の組み合わせです。
これはかつて、京王線のダイヤ構成上、特急の分割運用が存在したことに由来します。
片方が京王八王子行き、もう片方が高尾山口行きになります。
導入からすでに10年が経っていますが、元々8000系は性能面で余裕があるため、
9000系車両導入後の今でも京王線の顔として主に特急・準特急として活躍している他、
一部で区間運用の各駅停車としても活躍しています。
第1編成から第14編成まで、計14編成140両が在籍しています。


8020系(3)

8000系の増備途中から、供給過多ということか設計変更が行われました。
本来は8000系の20番代となりますが、ここでは8020系と総称し区別しています。

8000系が6両編成と4両編成を組み合わせた10両編成であるのに対して、
8020系は完全固定で8両編成を構成している点が一番の違いです。
また車内の部品や電装品にも10両編成と比較して変更点が見受けられ、
従来の8000系と比べてコストの低減が図られています。
固定8連化に当たって、新形式として純然たるサハ車が登場しました。
導入当初はいずれ中間車を増備した上で固定10連化とする計画だったようで、
中間動力車2両をすぐに組み込めるような設計になっているとされています。
8020系は9000系と異なり、他車との互換性がなく単独でしか運用できないため、
運用範囲が限られています。現在は主に本線各停・快速に運用されています。
第21編成から第33編成まで、計13編成104両が在籍しています。


8000系はそのデザインが高く評価され、1992年度の通商産業省(当時)の
グッドデザイン賞を輸送機械部門で受賞しました。(京王・日本車両・東急車輛の3社で受賞)
1999年に製造された8033編成を最後に、8000系の編成単位での製造は終了し、
2000年以降は、地下鉄直通対応を主眼においた後継車9000系の製造が開始されました。


導入に至る経緯

三大事業工事(相模原線橋本駅(神奈川県相模原市・1990年)までの延伸開業(事実上の相模原線全線開業)、京王線府中駅付近及び長沼・北野駅付近連続立体化工事(1991年)が完成、それとあわせる形で1992年の京王線のダイヤ改正が計画され、それにあわせて導入されたのがこの8000系車両でした。

この8000系の導入の主目的は輸送力増強を目的とした車両増備でしたが、新形式車両を製造するにあたり、京王のイメージアップの看板モデルとなる車両となるということで、設計に当たって次にあげるコンセプトが掲げられました。

1.リフレッシング京王にふさわしいイメージアップされたデザイン
2.乗客サービスの向上
3.軽量化、VVVFインバータ制御装置採用などの省エネルギー化
4.労働力不足に対応する保守の低減(メンテナンスフリー)
5.ガイダンス表示機などによる乗務員支援

8000系の設計は1990年から始められましたが、1992年からの新車両導入、及びダイヤ改正はほぼ決定していたために、これに合わせる様に設計・製作が行われました。

8000系のコンセプト

新車両の位置付けとして、6000系の後継車として優等系に投入されることとなりました。京王線の輸送力増強を目的としていることから、車両限界は2800mm車体幅で設計されました。京王線の車両限界は2844mmではあり、輸送力増強を目的としている場合、5000系準拠による車体幅拡幅も検討されましたが、京王新線の車両限界が地下鉄線準拠の2800mmしかなく、車体幅2844mmとしてしまうことで、運用上の制約が生じてしまうことから、京王線全線での運用を考慮した上で、車体幅2800mmが採用されました。

このため都営新宿線直通対応車とすることが可能となったものの、地下鉄線内との搭載機器の互換性などの面から、当面は地上専用車とされ、休日特急の分割・併合運用に対応すべく4連+6連の構成となりました。この後の増備車においては、10両編成では輸送力過剰ということで新たに8両編成も製作されています。

車両の前面は流線型も検討されたものの、若葉台車両基地内や京王線新宿駅構内の曲線半径、また輸送力増強という車両増備の目的など、諸問題からこれは採用されず、客室面積に影響を与えない範囲での傾斜妻型と、評判のよい名車とされる5000系車両のイメージを加えるために、曲線妻型を組み合わせた3次曲線を組み合わせ、現在の洗練されたデザインに決定されました。

地上専用車となったことから、当面先頭車同士の貫通の必要性は無いものの、京王新線などの入線対策として前面貫通路が車体中央に設置され、将来的に貫通路を使用する必要が発生し、幌の取り付けが必要になった際は軽微な改造ですむような設計とされています。



8000系の今後

今後の8000系の編成単位での増備は、9000系導入で打ち切られましたので、今後は残念ながらありません。
また8000系導入時は毎年増加していた旅客数も、現在は私鉄各社ともに減少傾向にあるため、当初計画されていたとされる、8020系の10両化中間増備車の計画も、事実上中止となったようです。

2001年1月に営業を開始した9000系は、2005年より地下鉄新宿線にへの直通を開始しました。
※直通対応車両は9030系を別途投入し、既存の9000系は地上運用限定となっています。
地下鉄線内の保安機器等の問題はひとまず解決を見たようですが、8000系の直通の可能性はないでしょう。


9030系が10両固定で増備される中、9030系、7020系(VVVF更新車両)と共に、8000系10両編成は、優等運用には欠かせない存在として、主力車両として活躍しています。今後もその流れは変わらないものと思われます。